Lawrence White
[ロンドン 22日 ロイター] - 英大手銀行バークレイズは、2026年中に従業員の5%に当たる約5000人を削減すると発表した。人工知能(AI)などの技術を活用して固定費を大幅に削減し、全体の収益性を高める。
同時に発表した第3・四半期決算は利益が23億ポンド(30億8000万ドル)と、前年同期から増加したものの、アナリスト予想を下回った。債券トレーディング事業が振るわなかった。
C・S・ベンカタクリシュナン最高経営責任者(CEO)は、同行が伝統的に強みとしてきた債券トレーディングの不振について、値動きが激しかったことに加え、特に金利・クレジット商品の取引が低調だったことを理由に挙げた。
同行は第3・四半期に「構造的なコスト削減策」に伴う費用を追加で2億0100万ポンド計上したと明らかにした。技術の活用を拡大し、人件費などを削減する長期計画の一環という。
アンナ・クロス最高財務責任者(CFO)は記者団に対し、削減対象の約6割は開発者などの支援部門の従業員になると述べた。AIの活用によってこうした職種の人員削減が可能になっていることを示した。クロス氏によると、既に1000人を削減しており、残りも年末までに削減する。
バークレイズ株は序盤の取引で2.5%下落した。
<投資銀行部門はまちまち>
ショア・キャピタルはリポートで、投資銀行部門の業績が振るわず、決算は予想を下回ったと指摘した。
投資銀行部門の総収入は31億ポンドと、予想の33億ポンドを下回った。
株式部門の収入は47%増加した。ロイターが各社の発表資料を基に計算したところ、米大手5社の平均は37%増で、バークレイズはこれを上回った。
一方、債券トレーディング収入は19%減の10億ポンドとなった。米同業他社の5%減より落ち込みが大きく、アナリスト予想の13億ポンドも下回った。