※トランプ大統領の再就任で、アメリカはどこへ向かうのか。連載「トランプのアメリカはどこへ向かう」では、11月の中間選挙をはじめ、国内政治から経済、外交・安全保障まで、トランプ政権の動向と世界や日本への影響を読み解きます。 

ドナルド・トランプ米大統領はこの10年間、政治的なパフォーマンスがどれほど大きな力を持つかを証明してきた。

大統領選に2度勝利し、共和党のあり方を根本から変え、反対派が不可能だと考えていたことを次々と成し遂げてきた。トランプをどう評価するにせよ、その政治手法が効果を上げてきたことは否定できなかった。

しかし、それも今や変わりつつある。トランプ流の政治手法が抱える問題が、積もり積もって表面化してきたからだ。絶え間ない自己喧伝、決して過ちを認めない姿勢、注目と信頼を混同する傾向。そして何より、自らが誇らしげに語る成果と、アメリカ国民が実際に経験している現実との隔たりが、ますます目立つようになってきた。

中間選挙を前に、トランプと共和党は厳しい状況に置かれている。ロイターとイプソスによる最新の世論調査では、成人の間でトランプの支持率がわずか31%に落ち込み、1期目と2期目を通じて最低を記録した。連邦議会選挙でどちらの党を支持するかという質問では、登録有権者の47%が民主党、35%が共和党と答え、民主党が12ポイントの差をつけている。

だが、11月の中間選挙でどちらが勝とうと、もはや大した違いはない。トランプはすでにレームダックなのだから。

大統領としての権限を失ったわけではない。かつてトランプをあれほど手ごわい政治家にしていた手法が、以前ほど通用しなくなっているのだ。

失われつつある勢い
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