Summer Zhen
[香港 21日 ロイター] - 中国・香港株式市場は下落。アジア株全般は回復基調にあるものの、寧徳時代新能源科技(CATL)の利益成長鈍化や、消費喚起に向けた大型景気刺激策への期待後退がセンチメントを圧迫した。
CSI300指数は1%安で引け、2025年8月以来の安値となった。上海総合指数は0.6%安。
香港のハンセン指数は0.9%安。
ハンセンテック指数は、中国が市場下支えのために大規模な景気刺激策を導入した2024年9月以来の安値に沈んだ。
中国のバッテリー最大手 のCATL株は香港・本土市場ともに10%超急落。競争激化と中国の自動車販売の伸び鈍化を受け、第3・四半期の利益成長が大幅に減速したと発表した。
玩具メーカー、ポップマートの業績不振もリスク回避姿勢を強めた。株価は21日に5%下落。第3・四半期決算が失望視されるとと見込まれる中、今月15%下げている。
市場関係者によると、投資家は第3・四半期の決算発表を前に、消費関連株の売買を通じて中国国内需要の弱さに対する弱気の見方を示している。経済成長が引き続き堅調な中、政策当局が早期に市場刺激策を打ち出す公算は小さいとみられている。
バークレイズはリポートで、輸出主導の産業が堅調なため引き続き内需の弱さを覆い隠していると指摘。「成長目標がほぼ達成されており、大規模な景気刺激策導入のハードルは高まったとみている」との見方を示した。
酒類と新エネルギー関連企業が下げを主導した一方、医薬品、通信、クラウドコンピューティング関連企業は相場をアウトパフォームした。
ジュリアス・ベアのエコノミスト、ソフィー・アルターマット氏はリポートで「政府の焦点は、短期的な成長押し上げよりも、技術進歩、産業の高度化、自給率の一段の向上に引き続き置かれている」と指摘した。
市場関係者によると、短期的にはより厳格な税制政策も株式相場の重しとなっている。
ロイターの報道によると、中国政府は富裕層に対し、海外信託関連の所得税を10月22日までに申告・納税するよう求めた。これを受け、現金確保のため株式を売却する動きが一部で広がっている。
小型株中心の深セン総合指数は0.49%安、新興企業向け市場「創業板(チャイネクスト)」総合指数は1.62%下落、上海証券取引所の新興ハイテク企業向け市場「科創板」50指数は0.06%高。