Scott Murdoch Rajasik Mukherjee
[シドニー 21日 ロイター] - オーストラリアのデータセンター運営会社NEXTDCの株価が21日急落し、時価総額がほぼ半減した。今後1年間の売上高見通しを大幅に引き下げ、開発計画を凍結すると発表したことが響いた。
同社によると、メルボルンの主要プロジェクトの一つで電力網の増強が遅れており、今年度に計上する予定だった売上高約1億4000万豪ドル(9800万米ドル)が先送りされる。NEXTDCは当面、新規開発プロジェクトと用地取得を全て凍結すると説明した。
株価は41.7%安で取引を終え、時価総額が約30億豪ドル減少した。
人工知能(AI)に対する投資家心理はここ数週間で悪化している。急増する計算処理や用地、電力のコストに見合う成果を生むのかを巡り、巨額のAI投資に疑問が広がっている。オーストラリアでは先週、データセンター企業が新規株式公開(IPO)を撤回した。データセンター株やハイテク株が売られ、クレジット投資家はAI関連企業への投資を一段と厳しく選別するようになっている。
NEXTDCは2027年の純売上高を4億7500万─5億豪ドルと見込む。従来予想の6億1500万─6億4000万豪ドルから引き下げた。調整後EBITDA(利払い・税金・償却前利益)予想も、3億8500万─4億1000万豪ドルから2億4500万─2億6500万豪ドルに引き下げた。いずれも電力網増強の遅れで影響を受ける契約分を除いた数字だ。
同社によると、配電会社ジェメナ・エレクトリシティ・ネットワークスによる工事の遅れで、メルボルンのM3データセンターへの次の電力供給拡大は2028年になる見通しだ。
ジェメナは地域住民や関係者の反対を受け、M3への電力供給の増強に必要な電力網工事の一部を中断している。再開は早くても27年2月になるとみている。