[北京 21日 ロイター] - 中国政府は21日、台湾が実効支配する東沙(プラタス)諸島の周辺で、中国海警局が「秩序を維持している」と述べた。南シナ海北端にある東沙諸島は戦略的な要衝に位置し、台湾側は中国が管轄権の行使を図っていると警戒している。

台湾を自国領と見なす中国は先週、台湾の海巡署(沿岸警備隊)が東沙諸島付近で中国漁船に放水砲を使用したことを巡り、台湾側は『その結果を引き受けなければならない』と警告した。

台湾は18日以降、中国海警局の船舶が東沙諸島に接近した事例を2件確認したと発表し、中国側の行動を挑発的だと非難している。

中国国務院台湾事務弁公室の張晗報道官は定例記者会見で、中国は東沙諸島を含む南シナ海の島々とその周辺海域に対し「争う余地のない主権」を有すると述べた。

張氏は「関係海域で法執行のための巡視を行う中国海警局の船舶は、法に従って職務を遂行し、正常な航行や操業の秩序を維持している」と説明し、海警局の船は「台湾海峡両岸の人々の合法的かつ正当な権益と、生命・財産の安全を効果的に守っている」と述べた。

また、台湾の与党が分離独立の立場に「固執している」ことが、台湾海峡で戦争の危険が生じる根本原因だと主張した。

一方、台湾で対中国政策を担う大陸委員会の邱垂正主任委員は20日夜、台北で開かれたフォーラムで、中国は台湾問題を「国内問題化」し、「台湾周辺の海域や離島に対し、事実上の管轄権を持つかのような印象をつくり出そうとしている」と述べた。

邱氏は、習近平国家主席の4期目入りが2027年に決まると見込まれる中、中国にとって「国家統一の実現」という使命の切迫性が一段と増していると指摘した。

「中国の対台湾政策は、『統一を実現する前に管轄権を行使する』という、より攻撃的で挑発的な戦略に移行するとわれわれは分析している」と述べた。

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