Tamiyuki Kihara
[東京 21日 ロイター] - 北海道新聞の邦人男性記者がロシア当局にスパイ容疑で拘束されたことについて、米国のグラス駐日大使は21日、自身のソーシャルメディア「X」への投稿でロシア側の対応を非難した。日本外務省は担当局長を現地に派遣するなど、記者との領事面会や解放に向けた働きかけを続けている。
グラス氏は投稿の中で、今回の記者拘束を「独立した報道を威嚇し、口封じしようとするあからさまな試みに他ならない」と強調。表現の自由を、自由で活力に満ちた社会の礎石と位置づける米として、「(記者の)拘束と領事面会を拒絶するロシアを非難する」とも記した。
日本外務省の中村仁威・欧州局長は20日、モスクワのロシア外務省を訪れ、ボロビヨワ・アジア第3局長と会談した。日本政府によると、中村氏は領事面会の一刻も早い実現や記者の即時解放を求めた。ロシア側の反応について木原稔官房長官は21日午前の記者会見で、「外交上のやり取りなので、先方の反応を含めて詳細は差し控える」と述べるにとどめた。
その上で、木原氏は「政府としては引き続き、一刻も早い領事面会の実現、何よりも邦人の即時解放、人道的配慮及び公正・公平な取り扱いをロシア側に強く求め、邦人保護の観点から全力で取り組んでいく」と語った。
(鬼原民幸 編集:橋本浩)