Lisa Richwine
[ロサンゼルス 20日 ロイター] - 米動画配信サービス大手ネットフリックスが20日公表した第4・四半期(10─12月)の利益見通しは市場予想を下回った。同社は数日前、全従業員の6%に当たる人員削減と、番組編成部門の幹部2人の交代を発表し、成長の再加速に向けた動きを強めていた。
株価は時間外取引で5%超下落し、68.69ドルとなった。
第4・四半期の純利益見通しは27億9000万ドル、1株当たり利益(EPS)見通しは0.67ドルと、アナリスト予想平均の30億7000万ドル、0.73ドルをそれぞれ下回った。
併せて発表した第3・四半期の売上高は11.8%増の128億7000万ドルと市場予想と一致したものの、伸び率は約3年ぶりの低水準となった。一方、1株利益は0.87ドルと、LSEGがまとめたアナリスト予想平均の0.82ドルを上回った。
2026年の広告収入見通しは約30億ドルから約27億ドルに引き下げた。経営陣は四半期の株主向け書簡で、広告商品の一部機能の導入が想定よりやや遅れたと説明した。
約20年前にテレビ番組や映画の配信を始め、ハリウッドに変革をもたらした同社は現在、視聴が急増するユーチューブやTikTok(ティックトック)との競争に直面。こうした中、新たな視聴者を獲得し、会員の利用時間を伸ばすため、ビデオゲームやポッドキャスト、ライブイベントに投資してきた。
ウォール街のアナリストからは、同社がどのように成長を再加速させるのか疑問の声が上がっている。
PPフォーサイトのアナリスト、パオロ・ペスカトーレ氏は「ネットフリックスは引き続き効率的に運営され、高い収益力を持つ企業だが、本来不要な取り組みに手を広げすぎている」と指摘。「基本に立ち返り、魅力的なコンテンツに注力する必要がある」と述べた。
ネットフリックスは決算発表で、外部コンテンツのライセンス取得を増やし、配信作品を引き続き拡充する方針を示した。その上で、経営陣は株主向け書簡で、テレビ番組、映画、ライブイベントの配信という中核サービスに注力し、「話題を呼び、会員を増やし、われわれを『欠かせない』サービスにする」オリジナル番組に投資すると説明した。
同社は先週、全従業員の6%に相当する約1000人を削減すると発表した。また、チーフクリエーティブオフィサー(CCO)のベラ・バジャリア氏を交代させ、映画部門責任者のダン・リン氏も退任すると明らかにし、番組編成戦略を立て直す姿勢を示した。