[ニューヨーク 20日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが円やユーロなどの主要通貨に対し下落した。ドルは原油価格と米長期債利回りの低下に歩調を合わせるように下落。市場では、米国とイランの対立激化による影響のほか、米国のAI(人工知能)関連企業に対する旺盛な資本流入が持続可能性が注目されている。

終盤の取引で、円は対ドルで0.21%高の158.14円。日本の財務省が実施した20年利付国債入札で応札倍率が5.84倍と、前回(4.01倍)から大幅に上昇し、同入札としては過去最高を付けたことが円の支援材料になった。

ステート・ストリート・インベストメント・マネジメントのシニア債券ストラテジスト、マサヒコ・ルー氏は「20年債入札に対する記録的な需要は、待機資金がついに市場に戻り始めたことを示す強いシグナルになる」と指摘。「フランスの政治・財政面での不透明感を背景に、資金の安全な逃避先として日本国債の魅力が相対的に高まりつつある」と述べた。

主要6通貨に対するドル指数は0.25%安101.71。ユーロは対ドルで0.22%高の1.1235ドル。

この日は原油価格が一時5カ月ぶりの高値を付けた後、下落。ただ、市場ではAIを巡る懸念がより大きく意識されている。野村証券のG10通貨戦略責任者、ドミニク・バニング氏は、「エネルギー価格の上昇はドル相場にとって追い風になるが、金利がAI関連取引を崩壊させるほど高い水準に達すれば、ドル相場にとってマイナスの影響を及ぼすことになる」と指摘。「現在はまさにその境目となる水準が試されているところだ」としている。

ユーロはこの日の取引では対ドルで上昇したものの、市場ではフランスの財政状況の悪化や各地で広がる抗議活動への警戒感から、ユーロに対する慎重な見方が根強い。スウェーデンのハンデルスバンケンの外国為替ストラテジスト、トミー・フォンブロムセン氏は「フランスを巡る懸念はすぐには解消されない」と指摘。「フランスに対する弱気な見方は当面続くと見られるため、ユーロには一段の下落余地がある」と述べた。

カナダドルは対米ドルで0.34%高の1.406カナダドルと、約1カ月ぶりの高水準を付けた。 カナダ西部アルバータ州で19日に実施された分離独立を問う住民投票でカナダへの残留が支持され、国内の結束を図るカーニー首相にとって待望の勝利となった。

ドル/円 NY終値 158.16/158.18

始値 158.16

高値 158.26

安値 157.84

ユーロ/ドル NY終値 1.1236/1.1239

始値 1.1207

高値 1.1260

安値 1.1207

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