William Schomberg Suban Abdulla
[ロンドン 20日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が発表した労働市場統計によると、 賃金上昇ペースは再び小幅に加速し、雇用にもわずかな回復の兆しが見られた。来月の利上げの根拠を強める可能性がある。
6─8月の平均週給(ボーナスを除く)は前年同期比3.7%増加。今年に入ってから3.4%という最低水準を記録して以来、緩やかな上昇基調が続いている。
ロイターがエコノミストを対象に実施した調査では、3.6%増が予想されていた。5─7月の数値は3.6%増に上方修正された。
民間部門の賃金上昇率も2.9%から3.0%にややペースを速めた。
税務当局による給与所得者数の速報値は、9月に1万3000人増加。8月の数値は、速報値の2万6000人減から1000人増に上方修正された。
求人サイト「インディード」のシニアエコノミスト、ジャック・ケネディ氏は「労働市場は一定の強靭性を示しており、経済全体が予想を上回るパフォーマンスを示している状況と一致している」と指摘。より力強く回復するかどうかは来週発表される予算案次第だと語った。
ONSが見直しを進めている調査に基づく6─8月の失業率は4.7%に低下し、2025年半ば以来の低水準となった。
データ公表後にポンドはドルに対して上昇した。
一方、7─9月の求人数は、6─8月の70万4000件から69万1000件に減少。21年4月までの3カ月間以来初めて70万件を下回った。
会計士団体ICAEWのチーフエコノミスト、スレン・ティル氏は「求人数の継続的な減少は労働市場にとって警告であり、今年のAI(人工知能)にけん引された経済成長の有害な副作用として、雇用需要の低迷が生じており、さらに人件費の高騰がそれを悪化させていることを示唆している」と述べた。