Renju Jose
[シドニー/メルボルン 20日 ロイター] - オーストラリアで19日、男の運転する車にはねられ重体となったヘレン・ヘインズ議員が脚を切断する手術を受けた。地元メディアや当局者が20日、明らかにした。事件はテロ対策警察が捜査している。
アルバニージー首相はABCニュースに「明らかに故意によるものだ。車がスリップして道路を外れたといった事故ではない」と述べた。
同氏は国内で政治的な対立が深まり、論争が激しくなっていること背景にあると示唆した。分断が深まっていることに懸念を示し、互いにもっと敬意を持って接するよう国民に呼びかけた。近年、政治家への脅迫が「大幅に増えている」とも指摘した。
同氏によると、初期の捜査では、ヘインズ氏が自分の車のトランクに荷物を積み降ろししている最中にはねられたとみられる。
豪メディアは情報筋の話として、ヘインズ氏がけがのため片脚を失い、医師らがもう一方の脚を残そうと治療を続けていると報じた。
事件後43歳の男が逮捕されたが、動機は今のところ明らかになっていない。テロ対策当局を含む複数の機関が捜査に当たっている。
警察は動機の解明を進めるとともに、公職者に危害を加えた罪などでの訴追を検討している。同罪の最高刑は禁錮10年。
豪連邦警察のバレット長官は「現時点では単独の事件とみられる」と述べた。
バーク内相はABCラジオに対し、目撃者の話では、男はヘインズ氏をはねた後、車を後退させて再びはね、その後、居合わせた人が制止に入ったと述べた。