Ju-min Park Christina Amann
[北京/ベルリン 20日 ロイター] - 独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が低迷する中国事業の立て直しを目的に電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車(シャオペン)に協力を求めた2023年、VW幹部はこの提携について、中国市場向けに最適化された車を開発するための近道だと説明していた。
それから3年後、この提携による最初の製品は世界最大の自動車市場におけるVWの失速を如実に物語っている。自動車コンサルティング会社ThinkerCarのデータによると、電動SUV(スポーツタイプ多目的車)「ID. UNYX 08」は、4月の発売から8月までの間、月平均267台を販売したに過ぎない。これはVWが今年の達成を当初目指していた月間販売台数3622台(社内文書に基づくデータ)には程遠い。
22年まで数十年にわたりトップメーカーとして君臨していた中国市場は、VWの世界的な危機の核心にある課題だ。かつてグループ利益の50%近くを占めていた同市場は、現在では約10%に過ぎない。この劇的な悪化により、同社は89年の歴史の中で最大規模の事業再編を余儀なくされている。
VWは、文書に記載された販売予測についてコメントを控えた。
シャオペンもコメントを控えた。
UNYX 08の問題は、車両そのものに端を発していた。
同車は発売当初、約3万4260ドルの価格設定だった。しかし、同価格帯の中国競合車種はより洗練された機能を備えていた。
シャオミの「YU7」は高度なセンサーパッケージを搭載し、Zeekr(ジーカー) の「7X」は急速充電機能を備えていた。ThinkerCarによると、4月から8月の間にYU7は約5万7000台、7Xは2万1000台以上売れたのに対し、UNYX 08の販売台数は約1300台にとどまった。
ガートナーのリサーチ担当バイスプレジデント、ペドロ・パチェコ氏は「『はるかに安く同じ技術が手に入るなら、なぜ高価なドイツ車を買う必要があるのか』と中国の顧客は問うている」と述べた。