Christy Santhosh

[19日 ロイター] - ドイツ製薬大手メルクは19日、英国を本拠とするバイオ医薬品会社サイレンス・セラピューティクスを約13億ドルの全額現金で買収すると発表した。精密医療の開発候補薬を強化し、リボ核酸(RNA)を標的とする医薬品技術を追加する。

メルクはサイレンスの米国預託証券(ADR)1株当たり20ドルを支払う。これは同株の前営業日終値に130%上乗せした水準。

この買収により、サイレンスの「siRNA」医薬品が加わり、メルクの遺伝子サイレンシング技術が拡大する。siRNA医薬品は、疾患に関連する遺伝子のメッセージが有害なタンパク質を生成する前にその働きを遮断することで効果を発揮する。

今回の取引は、2025年の米バイオ企業スプリングワークス・セラピューティクスの39億ドルでの買収、および米ライフサイエンス機器メーカー、バイオテクネの113億ドルでの買収(現在手続き中)に続き、2年足らずでメルクが行う3件目の大型買収となる。

サイレンスの主力治療候補薬である希少な血液がんの治療薬「ディベシラン」は後期臨床試験段階に入る見通しだ。承認されれば、武田薬品とプロタゴニストが手がける「ミムリロ」と競合することになる。

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