[香港 20日 ロイター] - 上海外国為替市場の人民元相場は対ドルで4年余りぶりの高値を付けた。中国人民銀行(中央銀行)が基準値(中間値)を元高方向に設定したことに加え、好調な輸出を背景にした企業の決済需要が相場を押し上げた。

オンショア人民元は午前の取引で一時1ドル=6.6789元まで上昇し、2022年6月28日以来の高値を付けた。

オフショア人民元は約0.05%高の1ドル=6.6787元で取引され、こちらも4年余りぶりの高値となった。

中国の第3・四半期経済成長率は4.5%と、約3年ぶりの低水準だった第2・四半期の4.3%から加速。市場予想を上回った。国内消費が低迷する中でも、輸出と鉱工業生産が引き続き成長をけん引した。

人民銀行は20日、銀行貸出金利の指標となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)を市場の予想通り17カ月連続で据え置いた。堅調な国内総生産(GDP)統計を受け、政策当局が追加金融緩和を急いでいないことを示した。

格付け会社、中証鵬元のアナリストはリポートで「今回の人民元上昇を最も直接的に支えているのは、貿易部門の好調だ」と指摘した。

人民元の上昇基調が続く中、企業が外貨から元への両替を加速させ、元高の勢いを強めていると説明。元は今後も緩やかに上昇し、年末までに1ドル=6.60─6.70元のレンジで取引されると予想した。

人民銀は市場の取引開始前に、対ドル基準値を1ドル=6.72元に設定した。23年2月2日以来の元高水準となった。ただロイターの推計と比べると387ポイントの元安だった。

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