Stephen Nellis

[サンフランシスコ 19日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コムは、独自開発した人工知能(AI)半導体上で、最も広く使われているAI開発フレームワーク「PyTorch」で書かれたコードをほぼ無修正で実行できる新たなソフトウエアを導入する。AIコンピューティング市場で圧倒的な地位を築くエヌビディア の競争上の優位を切り崩すのが狙い。

アマゾンの半導体部門アンナプルナ・ラボによると、新ソフト「TorchNeuron」を使えば、開発者は設定を1カ所変更するだけで、PyTorchで書かれたコードをアマゾンのAI半導体「Trainium」上で実行できる。コードを書き直す必要はないという。

アマゾンは19日にシリコンバレーで開く開発者向け会議で新ソフトを発表する予定。このソフトは無料のオープンソース型として一般公開するという。

PyTorchはメタ・プラットフォームズが管理するオープンソースのフレームワークで、AI開発者の大半が利用している。エヌビディアは、PyTorchのコードを自社製半導体上で効率よく動作させるソフト開発基盤「CUDA」の開発に10年余りを費やしてきた。

アンナプルナ・ラボのソフトウエア担当副社長コリン・ブレース氏は今回の取り組みについて、開発者がアマゾン独自の半導体を試すまでに必要な手順を減らすことが目的だと説明。「顧客が現在利用している環境に合わせることが狙いだ」と述べた。

ブレース氏によると、ロボティクス、ワールドモデル(現実世界の挙動を学習・予測するAI)、音声AIなどの分野にまたがる30社余りの先行顧客がすでに新ソフトを利用している。アマゾンの半導体に切り替えることで大幅なコスト削減につながるという。

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