Scott Murdoch Rajasik Mukherjee

[シドニー 20日 ロイター] - 豪大手行ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)は20日、国内の信用拡大が依然として厳しい状況にある中、業務の簡素化とコスト削減を図るため、来年までに最大2500人(従業員総数の約6%)を削減すると発表した。

オーストラリア最大の企業向け融資機関であり、住宅ローン分野では第3位のNABは、年内に最大1500人のポストを削減すると述べた。

削減の対象は、顧客対応を行う銀行員よりも、法人向け業務に従事する従業員が中心となるという。

また、コンサルタントや契約社員の活用も大幅に削減する計画だ。

アンドリュー・アーバイン最高経営責任者(CEO)は声明で、「当社の目標と戦略に変更はない。生産性、リスク管理、業務遂行力を向上させ、よりシンプルで効率的な銀行となる」と述べた。

NABの株価はこの日、2.5%近く下落した。

NABはまた、金融セクター労働組合との協議を開始すると発表した。同組合幹部のニコール・マクファーソン氏は、人員削減は組織の簡素化にはつながらないと指摘した上で「クリスマスを目前に控えたこの時期に、従業員数の6%を解雇するという破壊的な措置を講じることは恥ずべきことであり、NABの経営陣が従業員の実際の生活実態から完全に乖離していることを示している」と批判した。

NABはこの大改革により、27年には、人員削減、配置転換、組織再編にかかる費用として、税引前約3億オーストラリアドル(2億900万米ドル)の再編費用が発生する見込みだ。

今回の人員削減は、住宅市場の低迷、競争の激化、および運営コストの上昇が収益を圧迫する中、オーストラリアの銀行各社に対する圧力が高まっていた状況を受けて行われたものだ。

NABは8月、連邦政府による不動産税改革を受けて、27年には住宅ローンの伸びが急激に鈍化すると警告していた。同行は、この改革が住宅購入者や投資家からの需要を冷え込ませたと指摘していた。

アーバイン氏は当時、地政学的な不確実性、国内金利の上昇、税制改正が相まって、顧客にとっての課題となっていると述べていた。

NABの最新の年次報告書によると、25年9月30日時点で、同銀行は世界全体で4万1880人を雇用していた。

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