Anjana Anil
[20日 ロイター] - アジア時間の原油先物は下落。市場は、ロシアのエネルギー輸出に絡む一部の制裁と関税を免除する米大統領令の影響を見極めている。一方、サウジアラビアとイエメンでの攻撃を受け、中東からの供給が混乱するとの懸念がくすぶっている。
0010GMT(日本時間午前9時10分)時点で、北海ブレント先物は0.49ドル(0.45%)安の1バレル=109.06ドル。20日に期日を迎える米WTI先物11月限は0.33%安の103.32ドル。取引の中心となっている12月限は0.46ドル(0.47%)安の98.08ドルとなっている。
北海ブレント先物は前営業日に一時110.70ドルまで上昇し、5月20日以来の高値を付けた。
トランプ大統領が16日夜に発令した大統領令は、ロシア製品への関税や同国産の石油・ガスの購入に対する制裁措置など、米国の主要な対ロ制裁と関税を免除する内容。ただ、トランプ氏は17日、この問題について最終決定はまだ発表していないと述べた。ルビオ米国務長官は、政府当局者が状況を評価するためにさらなる時間が必要だと語った。
国際エネルギー機関(IEA)が先週発表したデータによると、ロシアの9月の原油生産量は日量6万5000バレル増の843万バレルとなったが、前年同月を約87万バレル下回った。
KCMトレードのチーフアナリスト、ティム・ウォーターラー氏は「ロシアからのディーゼル燃料供給が増える見通しは、理論上は需給逼迫の緩和につながるものの、トレーダーは湾岸地域のエネルギーインフラへの被害がさらに広がるリスクをはるかに重視しているようだ」と述べた。
イエメンの親イラン武装組織フーシ派は19日、サウジアラビアのエネルギー施設や空港、軍事施設に対して複数の攻撃を実施したと発表した。対象にはサウジ西部の紅海沿岸都市ヤンブーにある国有石油企業サウジアラムコの施設、シャイバ油田、首都リヤドのキング・ハリド国際空港、アブハ空港が含まれるという。サウジ当局は直ちにこの主張を確認しておらず、ロイターも独自に確認できなかった。
また、イエメンのシャブワ州では19日、暫定政府治安部隊の訓練施設がフーシ派の攻撃を受け、58人が死亡、200人以上が負傷した。