[ベルリン/フランクフルト 19日 ロイター] - ドイツのメルツ首相は19日、「私たちは人工知能(AI)の飛躍的な進歩に後押しされた、根本的な経済・技術変革の真っただ中にいる」とし、経済界の首脳らに対して「AIが皆さんのデータを活用できるよう、門戸を開いてほしい」とAIへの投資と活用を進めるように呼びかけた。首都ベルリンで始まった産業イベントで語った。

イベントは20日まで開かれ、ドイツ政府とエヌビディアはドイツの産業界でのAI推進に向けた提携を発表する見通しだ。政府によると、経済省がエヌビディアと覚書を締結したが、詳細は明らかにされていない。

メルツ氏はイベントの開幕行事に米半導体大手エヌビディアのフアン最高経営責任者(CEO)とともに登壇。ドイツ経済の立て直しと産業のアップデートに向けた取り組みでAIが果たす重要性を強調した。

ドイツの主要産業である自動車、化学、エンジニアリング企業が世界で激しい競争に直面する中で、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」への支持が高まっている。支持率低迷にあえぐメルツ氏は、経済を成長させるよう強い圧力にさらされている。

メルツ氏はエヌビディアと協力することがドイツの将来の成功の鍵を握ると訴えた。フアン氏は、エヌビディアのソフトウエアを用いて高級自動運転タクシー(ロボタクシー)を開発しているメルセデス・ベンツなどのドイツの自動車メーカーとの協力関係を例示した。

シーメンスやドイツ銀行などが加盟するドイツの企業・投資家団体の報告書によると、2035年までにAI、エネルギー、防衛などの分野で最大4兆1000億ユーロ(約4兆6000億ドル)の投資が見込まれている。

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