日本企業のたとえ小さな取り組みでも、メディアが広く伝えれば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく――。そうした「発信と共創の場」をつくることをミッションに、ニューズウィーク日本版は2023年春、「SDGsアワード」を立ち上げました。

2026年、私たちはこの想いをさらに深化させ、ビジネスと社会貢献の融合により強くフォーカスするため、名称を新たに、ニューズウィーク日本版「サステナビリティアワード」として、第4回のプロジェクトを始動しました。

先の見えない今の時代にこそ、日本企業のたゆまぬ挑戦とサステナブルなビジネスモデルが、世界に求められています。私たちは今年も、日本企業によるサステナブルな取り組みを発信していきます。

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ものを作るということは、何らかの形で環境に負荷をかけるということでもある。その過程で排水やごみが出るのは避けられず、作りすぎて余ってしまえば、製品そのものが廃棄物になってしまうことも珍しくない。そんななか、環境負荷を抑えた靴下製造技術を採用するとともに、少量生産と高付加価値化によってアパレル業界の大量生産・大量廃棄という課題にも挑んでいるのがレンフロ・ジャパン株式会社だ。

染色糸を使用せずに高精細なデザインを実現

レンフロ・ジャパンは、アメリカに本社を置くRENFRO CORPORATIONの日本法人だ。靴下を中心にインナーやファッション雑貨などの企画・製造・販売を手がけている。

靴下の製造においては一般的に、ジャカード編みという製法を用いて柄を表現する。あらかじめ染めておいた複数の色の糸を編み込むことで模様を作るが、どうしても一定量の残糸(余った染色糸)が発生し、それが廃棄物となってしまう。それに、糸の染色工程では大量の水を必要とする。

そうした環境負荷の抑制策の1つとして期待されているのが、レンフロ・ジャパンが2017年に導入した特殊インクジェットプリント機「GINGA(ギンガ)」だ。GINGAはペットボトル再生糸100%で編まれた白地の靴下に、6色のインクで模様をプリントする。染色糸を使用しないため、糸の染色工程における排水や、残糸の廃棄といった問題を抑えられる。また、筒状の靴下にぐるりとらせん状にプリントしていくことで、360度どこから見ても継ぎ目のない高精細な模様を表現でき、デザイン性の高い製品を作ることができる。

アパレル業界における大量生産・大量廃棄による環境負荷の課題にも対応している。アパレル企業が協力工場に生産を委託する場合、ある程度まとまった数を発注する必要があるが、もし売れ残りが出れば在庫は廃棄せざるを得ない。だがGINGAなら1足から数十足規模の小ロット生産も可能で、無駄な在庫を発生させずに済む。

GINGA導入の背景