[ワシントン 16日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が16日発表した9月の製造業生産指数は前月比0.3%増と、エコノミスト予想と一致した。前月から持ち直したものの、第3・四半期全体では、サプライチェーン(供給網)の混乱やエネルギー価格の高騰を招いている中東紛争を背景に、勢いは大きく失速した。
8月分は当初の0.3%減から0.2%減に上方改定された。
9月は前年同月比では1.1%上昇した。第3・四半期は年率換算で0.7%増と、第2・四半期の5.6%増から大幅に鈍化した。
人工知能(AI)インフラの構築や、底堅い国内需要に対応するための企業の在庫積み増しが製造業の活動を下支えする一方、エネルギー価格の上昇やカナダとの貿易戦争、借り入れコストの上昇が生産の下振れリスクとなっている。
9月の耐久財の生産は0.1%の小幅増となった。第一次金属、機械、電気機器・家電製品・部品の生産増が押し上げ要因となった。
一方、自動車・同部品の生産は3.0%減少した。耐久財の生産は第3・四半期に3.8%増加した。AI関連投資ブームを背景に、半導体および関連電子部品の生産が28.4%急増したことが一因。
非耐久財の生産は、前月比0.4%増加。ただ、第3・四半期は1.6%減少した。
鉱業生産は0.2%増加、第3・四半期は年率5.0%の伸びを示した。公益事業生産は冷房需要を背景に3.5%急伸した。第3・四半期は14.8%のペースで増加した。
鉱工業生産全体では0.7%増加。前月は0.1%増だった。前年同月比では2.2%増加。第3・四半期は2.8%増と、第2・四半期の4.8%増から伸びが鈍化した。
鉱工業部門の設備稼働率は76.9%と、前月の76.4%から上昇した。1972─2025年の平均を2.5%ポイント下回っている。
製造業の稼働率は前月の75.8%から75.9%に小幅上昇したものの、長期平均を2.3%ポイント下回った。