<異常気象や自然災害、生物生息域の変化など、近年の気候の変化がお隣の韓国でも大きな話題になっている>
隣の国であり、私の母国でもある韓国では、この数カ月の間にも気候や自然環境の変化について考えさせられるニュースが相次いでいる。8月26日、ネパールと中国国境のヒマラヤ山岳地帯で発生した大規模な洪水・土石流災害では、現地で水力発電所の建設に携わっていた韓国人作業員9人が行方不明となり、韓国では毎日のように大きく報道されていた。
正直なところ、全ての洪水や地滑りを、気候変動という一つの要因だけで説明することはできない。しかし、地球温暖化によって氷河や高山地域の環境が変化し、さらに降水量や降り方が変わることで、もともと存在していた自然災害のリスクがより大きくなる可能性は無視できない。
実際に氷河、川、山の斜面は、別々に存在しているわけではない。上流で起きた小さな変化が川を伝い、下流に暮らす人々の生活を一瞬にして変えてしまうこともある。韓国での報道を見ながら、自然は私たちが思っている以上につながっているのだと感じさせられた。
また、つい最近のことだが、韓国の釜山に現れたサメも思いがけない注目を集めた。ひと目見ようと多くの人が北港親水公園を訪れ、なかなか海へ戻れずにいるのを心配し、声援を送った。もちろん、サメの出現をそのまま気候変動の影響だと断定することはできない。ただ、水温や海流が変化すれば、魚の生息場所や移動範囲、さらには餌となる生き物の分布まで変化する。これまで身近な海ではあまり見なかった生き物と出会うことが、これから少しずつ珍しいことではなくなっていくのかもしれない。