David Milliken
[バンコク 14日 ロイター] - 英国のミリバンド外相は14日、英国が来年に20カ国・地域(G20)の議長国を務めるに当たり、最貧国を支援するための債務再編などの措置を主要な優先課題に据えたいとの考えを示した。バンコクで開かれたロックフェラー財団主催のイベントで語った。
ミリバンド氏は、1999年に当時のブラウン財務相主導で進められた大規模債務救済計画の再現に向けて意欲を示した。一方、英国が財政上の制約から対外援助支出を大幅に削減していることも認めた。ミリバンド氏は政治家としてのキャリアの初期にブラウン氏の顧問を務めた経験を持つ。
ミリバンド氏は途上国の債務再編について、「各国がより長い返済期間を確保できるよう支援し、何よりも有利な金利で借り換えられるようにする、新たな債務救済の枠組みが必要だ。そうすることで、途上国にとって貴重な財政余地を生み出せる」と主張した。
国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は14日、ミリバンド氏の発言に先立ち、世界経済の悪化要因や人工知能(AI)の急速な進歩によって先進国と途上国の格差が一段と拡大する恐れがあると警告した。海外援助の大幅な減少もこうした懸念を強めている。
さらに、英国など先進国で借入コストが急上昇し、途上国の債務返済負担を押し上げている。英国では先週、国債利回りが1998年以来の高水準に達し、途上国の債務返済コストも25年ぶりの高水準に上昇した。
ミリバンド氏は「多くの国は債務の返済を滞らせているわけではないが、いわば将来の世代の可能性を犠牲にせざるを得なくなっている」と指摘。多国間開発銀行には、債務を抱える貧困国への資金供給を数百億ドル規模で拡大する余地が十分にあり、さらに改革を進めることで数千億ドル規模の借り換えが可能になると話した。
また、将来の借り入れ条件については、一部の民間債券保有者がより多くの返済を引き出すために債務再編手続きを妨げることがないようにすべきだとも述べた。