[ローマ 14日 ロイター] - イタリアのウルソ企業相は14日、欧州での生産拡大を目指す中国の自動車メーカー各社は、適切な工場がないことを理由にイタリアを候補地から除外していると明らかにした。
中国自動車メーカー各社は、欧州連合(EU)域内に製造工場を設立しようとしている。EU当局は域内で販売される電気自動車(EV)に対する現地調達率の最低基準を定める規則の策定を進めている。
ウルソ氏はローマで議員らに対して「中国自動車メーカーが欧州各地を視察しているが、何を求めているのか?それは即時操業可能な工場だ」と指摘した。
中国EV大手の比亜迪(BYD)の欧州担当顧問、アルフレッド・アルタビッラ氏を含む同国自動車業界の代表団がイタリアの工場を視察し、ウルソ氏とも数回会談したが適切な立地を見つけることはできなかったという。
ウルソ氏はその理由について、イタリア唯一の主要自動車メーカーであるステランティスが、イタリア国内の工場を一切手放すことなく、中国企業と提携して生産することを決めたためだと説明。その上で「同業他社と異なり、ステランティスはイタリア国内で工場を閉鎖しておらず、中国自動車メーカーに引き渡せる即時操業可能な施設を持っていない」との見解を示した。
アルタビッラ氏は9月にロイターに対し、BYDは一部の中国競合他社とは異なり、現地パートナーと工場を共有するのではなく、欧州の工場を買収して完全所有することを目指していると解説。特にスペインとフランスに注目していると語っていた。