[バンコク 15日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)チーフエコノミストのヒュー・ピル氏は15日、同中銀が今後利上げに踏み切っても、長期にわたる連続利上げの始まりと解釈すべきでないと述べた。タイのバンコクで開かれている国際通貨基金(IMF)総会に合わせて行われた「バンコク・エコノミック・フェスティバル」主催のパネルディスカッションで述べた。
英中銀は、米連邦準備理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)とは異なり、2月に米・イラン戦争が始まってから金利を据え置いている。ただ市場では、11月の0.25%利上げが確実視されている。
ピル氏は4月以降、利上げを支持してきた。だが14日に、金融市場が織り込む今後12カ月間の計4回の利上げ観測を牽制(けんせい)していた。
ピル氏は15日のパネル討論で「今回行動したからといって、2022年や23年に見られたような『新たな階段』を上がっているという印象を与えるべきではない。今回は異なるショックによるものだ」と述べた。
同氏は、物価高を補うために労働者が賃上げを求める中、インフレの「気付かぬうちに進む」キャッチアップ(追い上げ)の動きが起こりやすいと改めて指摘し、「それを抑え込むには、おそらく引き締め期間をより長く続ける必要がある」と述べた。
先進国の国債利回り上昇については、インフレ安定に必要な実質中立金利の上昇を少なくとも部分的に反映しているとし、これも利上げが必要であることを示す要因の一つだと述べた。