Francesco Guarascio

[ハノイ 14日 ロイター] - 欧州連合(EU)は、中国への依存を減らすため、ベトナムからの重要鉱物の調達拡大を目指している。ロイターが確認したEUの内部文書で明らかになった。現在の供給が脅かされることへの懸念が背景にある。

ベトナムには、タングステン、レアアース、アンチモン、ビスマス、ボーキサイトなどの重要鉱物が豊富に埋蔵されている。EU向け輸出はこれまで、主にタングステンとアンチモンに限られてきた。いずれも弾薬や爆薬など、防衛分野で使われる。

ハノイのEU代表部が作成した文書には「欧州が可能な限り迅速に再軍備とリスク低減を進める必要があることを踏まえると、特にレアアースとタングステンの埋蔵量が豊富なベトナムを、重要原材料の供給国候補として無視するわけにはいかない」と記されている。

2026年6月付の報告書と付属文書は、他国との調達競争がEUへの供給を妨げる恐れがあると警告。「特にタングステン、ビスマス、アンチモン、チタンの現在の調達経路を維持・拡大する」ため、ベトナムの鉱業・加工業への資金支援を提言した。

文書は、世界最大の重要鉱物生産国である「中国に代わる調達先を加える」ため、ベトナムとの関係強化が必要だと指摘した。

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