Khanh Vu Francesco Guarascio
[ハノイ 14日 ロイター] - ベトナムのファム・ザー・トゥック副首相は14日、ハノイで開かれたビジネス会合で、米国との貿易協定交渉がほぼ完了したと述べた。一方、米政府側は、協議はまだ続いていると説明した。
輸出に依存するベトナムは、最大の輸出先である米国の懲罰的な関税回避に向けトランプ政権と1年以上にわたり協議を続けている。トランプ政権はかねて、ベトナムが中国製品の米国向け輸出の経由地と主張している。
トゥック氏は会合で、協定の最終文書を米国に送ったと明らかにし、「米国が、ベトナム製品が安定的かつ持続可能な形で米市場にアクセスできるよう、引き続き好ましい条件を整えることを期待する」と述べた。
一方、米商務省はフォーゲル次官補は、会合に寄せた録画メッセージで、両国が貿易協定に向けて協力を続けることを「期待している」と述べた。ジェニファー・ウィックス駐ベトナム米大使は同会合で、貿易協定の協議が続いていると改めて述べた。
フォーゲル氏は、米国の対ベトナム貿易赤字が、全ての貿易相手国の中で最大だと指摘し、貿易不均衡の解消に向け、ベトナム企業に対米投資を増やすよう求めた。
米国の最新の貿易統計によると、1─8月の対ベトナム貿易赤字は1630億ドルを超え、メキシコや中国を上回った。
同氏は、米国はベトナムに「世界最高水準の超知能(SI=AI)ハードウエア」を輸出できるとも述べた。ベトナムは現在、米国の最先端技術の利用を制限されている。
ウィックス氏は、投資を呼び込み、企業が新しい技術を効率よく導入できるよう、データ保護の規制の枠組みを見直すようベトナムに求めた。さらに、成長するエネルギー部門に外国の投資を呼び込むために、予測可能な政策と、価格に関する安定したルールの整備を要望した。