「名古屋飛ばし」から変貌する愛知県の実力
しかし本書を読むと、あのころと現在の名古屋が大きく変わっていることにも気付かされる。端的にいえば、名古屋、そして愛知県は、この数十年で想像以上の発展を遂げていたのだ。
愛知県の改革で最も特徴的なのは、施設やインフラ整備における官民連携の積極的な活用である。国や自治体の財政は厳しさを増しており、これまでのように行政が施設やインフラの整備を手がけるのは難しくなりつつある。金利が上がり始めたことを考えると、今後はなおさらだろう。その中で必要な公共施設やインフラを整備し、維持管理していくためには、民間の資金とノウハウをうまく活用していく必要がある。(「まえがき」より)
この点において愛知県は先進的であり、着実に成果も上げている。
たとえばスポーツやコンサートに使用されることの多い大型施設であるIGアリーナ、大規模なスタートアップ/オープンイノベーション拠点であるSTATION Ai、あるいは愛知県国際展示場やジブリパークも、すべて民間が施設整備や運営に関わる官民連携の手法で整備されたものだ。
こうした先進的な取り組みは、従来の愛知や名古屋のイメージを塗り替えるものだ。人口減少や財政難に直面する日本の地方自治体にとっても、参考になるだろう。
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