[13日 ロイター] - 米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は13日、インフレについて、自然に収束する供給ショックの副産物が中心というよりも、人工知能(AI)投資ブームの波及による「経済全体の過熱」の様相を呈し始めているとの見方を示した。
ニュースサイト「セマフォー」のインタビューで「経済全体の過熱のように感じられ始めている。AIデータセンターのコスト上昇がその分野の枠を超え、データセンターの部品や直接関連する産業以外の分野でも価格が上がっている」と述べた。
「こうした動きがサービス全般にさらに広がり、設備投資によって国内総生産(GDP)の成長率が潜在成長率を上回り、インフレの波及を引き起こすようになれば問題だ。供給ショックは比較的短期間で自然に収束すると考えがちだが、需要の過熱についてそう考える人はいない」と語った。
また「需要の過熱が本格化するには長い時間がかかるが、いったん本格化すると解消するのは難しい」と指摘。「だからこそ、需要の過熱が見られたら、断固として迅速に行動するというのが通説になっている。インフレ期待に波及し、インフレはいつまでも収まらないと人々が当然視するようになるのを防ぐためだ」と述べた。
米連邦準備理事会(FRB)が利上げを続けるべきかとの質問に対し、グールズビー氏は「インフレが根強く続くなら、FRBが何をすべきかは明らかだと思う。関税によるインフレや原油ショックによるインフレが収まりつつあるという証拠が得られればよい。必要なのは大幅な改善ではないが、以前のような利下げ路線に戻るには、何らかの改善が見え始める必要がある」と述べた。
グールズビー氏は2026年の金融政策決定で投票権を持たない。