Tatiana Bautzer Prakhar Srivastava
[13日 ロイター] - 米金融大手シティグループが13日発表した2026年第3・四半期(7─9月期)決算は利益が予想を上回った。投資銀行部門の収入や多国籍企業向け取引の増加、ウェルスマネジメント(富裕層向け資産運用)部門の収益拡大に支えられた。
第3・四半期の利益は52億5000万ドル、1株当たり利益は2.85ドルだった。前年同期はそれぞれ38億ドル、1.86ドルだった。LSEGがまとめたアナリスト予想平均は2.66ドルだった。
ジェーン・フレーザー最高経営責任者(CEO)は声明で「短期目標である11─13%に向けて投資を前倒ししているにもかかわらず、当社は今年の収益目標を上回ると見込んでいる。この短期目標は、14─15%の持続可能な収益率達成に向けた次の節目だ」と述べた。
投資銀行部門の収入は前年同期比9%増の13億5000万ドル。一方、株式・債券の引き受け業務の減速で前期比では13%減少した。
法人向け融資を含む銀行部門全体の収入は6%増の17億4000万ドルだった。株式引き受け収入は前期比で19%減少したものの、前年同期比では77%増となった。
ザックス・インベストメント・マネジメントのチーフマーケットストラテジスト、ブライアン・マルベリー氏は「高金利と米連邦準備理事会(FRB)による利上げ継続の可能性が、トレーディングや投資銀行業務に明らかにマイナスの影響を及ぼしていることは間違いない」と指摘。その上で「ただ、シティが複数の事業部門からプラスの成長を引き出していることが、現在のバランスシートの強みだ。サービス、ウェルスマネジメント、堅調な純金利収入(NII)の成長が、トレーディングの短期的な軟調さを相殺し、2027年にかけて有形自己資本利益率(ROTCE)が目標の11%以上を維持し続ける支えとなる」と述べた。
第3・四半期のROTCEは11.5%、年初来では12.6%と、目標の11%を上回った。
トレーディング部門の利益は前年同期比で2%の増加にとどまり、前期比では株式トレーディング収入の減少を主因に27%減少した。
一方、トレーディング部門の収入ベースでは前年同期比6%増の61億1000万ドルとなった。株式トレーディング収入が14%、債券トレーディング収入が4%それぞれ増加した。
ただ、トレーディング収入は前期比では13%減少した。前出のマルベリー氏は「債券やコモディティー(商品)の収入が減少し、今四半期のトレーディング収入は低調だった」と述べ、この傾向が今朝発表された他行の決算にも共通して影響していると指摘した。
シティの5部門の中で第3・四半期の成長率が最も高かったのはサービス部門で、収入は15%増、利益は27%増加した。ウェルスマネジメントも収入が15%増加した。