<外為市場>
ドルは1年半ぶりの高値近辺で推移した。中東紛争の激化と週内に発表される重要な米物価指標を前に、投資家が慎重姿勢を維持する中、安全資産としての需要がドルを支えた。
主要6通貨に対するドルの値動きを示すドル指数は0.16%高の102.39。先週付けた1年半ぶりの高値をわずかに下回る水準にある。
米市場規制当局の週間データによると、投資家はドルの買い持ちを積み増しており、10月7日までの1週間では約360億ドルと、3週間前の84億ドルから増加した。主にユーロが売られた。
ロンドンのLMAXグループの市場ストラテジスト、ジョエル・クルーガー氏は「市場は比較的明るいムードで週を迎えたが、その後は地政学的な不透明感の再燃と原油高がリスク選好を圧迫し、地合いが悪化した。これが新たな米ドル需要を促している」と述べた。
14日に発表される米消費者物価指数(CPI)は、今月の米連邦準備理事会(FRB)の金融政策会合を前にした最後の主要経済指標の一つで、ドルの短期的な方向を左右する重要な材料となりそうだ。
市場は追加利上げの可能性を見極めようと経済指標を注視している。CMEのフェドウオッチによると、市場が織り込む今月の金利据え置き確率は81%と、1カ月前の51%から上昇した。
ユーロは0.19%安の1.1180ドル。2027年の大統領選を前にフランスの財政健全性に対する投資家の懸念が重しとなり、先週まで5週連続で下落した。
ドル/円は158.57円と小幅高。日本が祝日のため商いは薄かった。英ポンドは1.323ドルでほぼ横ばいだった。
<ロンドン株式市場>
FTSE100種指数が小幅に上昇した。今週発表される米物価指標と英国の国内総生産(GDP)統計が経済見通しを判断する新たな材料になると期待される中、金融株が相場を支えた。
HSBCホールディングス、スタンダード・ライフ、ロイズ・バンキング・グループ、バークレイズ、ナットウエスト、スタンダード・チャータードは1.2─1.9%上昇した。
一方、展示会運営のインフォーマが3%、通信サービスのボーダフォンが1.4%それぞれ下落し、相場の上値を抑えた。
人材紹介会社ヘイズは純手数料収入が14期連続で減少したことを受け、6.7%下落。8月6日以来の安値を付けた。
ロンドン株式市場:[.LJP]
<欧州株式市場>
続伸して取引を終えた。銀行株の大幅上昇が原油高による打撃を和らげた。
投資家はここ数週間、原油価格や債券利回りといったマクロ経済要因に左右されてきたが、今週は企業決算に焦点を移すとみられ、好決算が中東情勢の再緊迫化を受けた悲観ムードを払拭する可能性がある。
ただ、フランスのLVMHが発表した第3・四半期のオーガニック売上高伸び率は市場予想を下回った。ファッション・皮革製品の需要低迷が重しとなった。LVMH株は決算発表前に1.18%高で取引を終えた。高級品株指数は0.95%上昇した。
銀行株の比重が大きいスペインのIBEX指数は1.33%上昇し、域内の主要株価指数で最大の上昇率となった。STOXX600種銀行株指数は1.5%高だった。
個別銘柄では、陸上風力発電設備メーカーのノルデックスが3.9%上昇した。第3・四半期のプロジェクト受注量が前年同期比30%増加したと発表したことが好感された。
フランスの鋼管メーカー、バローレックは3.8%高。アゼルバイジャンのアブシェロンガス田向けの契約をトタルエナジーズから獲得した。
通信株指数は0.54%下落し、業種別で最も軟調だった。
欧州株式市場:[.FJ]
<ユーロ圏債券>
ドイツ国債利回りが低下し、フランスとドイツの国債利回り格差(スプレッド)が小幅に拡大した。投資家は2027年の仏大統領選を控えたフランスの財政赤字への懸念に加え、エネルギー価格の一段の上昇を警戒した。
ユーロ圏の指標となるドイツ10年債利回りは約1ベーシスポイント(bp)低下して3.48%となった一方、フランス10年債利回りは4bp近く上昇し、4.90%となった。
この結果、独仏10年債利回り格差は142bpに拡大した。10月初めには158.67bpと、2011年11月以来の水準に達していた。
ABNアムロのアナリストは「政治の不透明感、27年予算への懸念、財政健全化の信頼性に対する疑念から、投資家はフランス国債に大幅に高いリスクプレミアムを求めるようになった。一方、ドイツ国債は安全性を重視する『質への逃避』に伴う需要の恩恵を受けた」と指摘した。
エネルギー価格も注目された。欧州中央銀行(ECB)がエネルギー高による幅広いインフレ加速を懸念する中、フランス情勢を別にすれば、エネルギー価格は2026年の欧州債券市場を動かす最大の要因の一つとなっている。
原油価格は12日、約2週間ぶりの高値付近に上昇した。
政策金利見通しに敏感なドイツ2年債利回りはエネルギー価格の上昇に反応し、終盤では2bp上昇の3.11%となった。
短期金融市場は、ECBが26年中にさらに25bp利上げし、27年には同幅の利上げをさらに2回実施すると織り込んでいる。
日本市場が休場で、米国も一部市場が休場のため、取引は比較的閑散だった。
ユーロ圏金融・債券市場:[DE/BJ]
<為替> 欧州終盤 アジア市場終盤 コード
ユーロ/ドル 1.115 1.1202
6
ドル/円 158.7 158.44
1
ユーロ/円 177.0 177.52
7
<株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード
STOXX欧州600種 635.6 +4.10 +0.65 631.55
5
FTSEユーロファースト300 2538. +15.68 +0.62 2523.06
種 74
ユーロSTOXX50種 6201. +27.84 +0.45 6173.37
21
FTSE100種 10656 +104.23 +0.99 10552.05
.28
クセトラDAX 25277 +190.41 +0.76 25087.27
.68
CAC40種 7832. +29.55 +0.38 7803.33
88
<金現物> 午後 コード
値決め 4186.
30
<金利・債券>
米東部時間13時3分
*先物 清算値 前日比 前営業日終盤 コード
3カ月物ユーロ 97.32 0.00 97.32
独連邦債2年物 104.8 -0.04 104.89
5
独連邦債5年物 112.6 -0.01 112.61
0
独連邦債10年物 120.9 +0.12 120.84
6
独連邦債30年物 102.1 +0.36 101.82
8
*現物利回り 現在値 前日比 前営業日終盤 コード
独連邦債2年物 3.115 +0.019 3.103
独連邦債5年物 3.241 +0.001 3.262
独連邦債10年物 3.473 -0.014 3.489
独連邦債30年物 3.841 -0.021 3.861