Caroline Valetkevitch
[ニューヨーク 9日 ロイター] - 米国企業は第3・四半期に再び大幅な増益を達成する見込みで、株式市場の上昇と同様、AI(人工知能)関連企業がけん引している。
LSEGによると、アナリストは第3・四半期のS&P500構成企業の利益が前年同期比で平均約31%増加すると予想しており、その増加分の3分の2はハイテクセクターとAI大手アルファベット、アマゾン、メタ・プラットフォームズによるもの。来週にはJPモルガン・チェースやゴールドマン・サックスなど銀行の決算発表で第3・四半期決算シーズンが始まる。
ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティテュートのグローバル株式・実物資産担当責任者サミール・サマナ氏は「全てはAIによるもので、エネルギーと素材も多少影響しているが、それは地政学的な要因によるものだ。成長の70─80%がハイテクとAIによるものだとしても驚かない」と語る。
エネルギー部門の利益は前年比約115%増加すると見込まれている。米原油価格はイラン戦争が続いているため、第3・四半期に約30%急騰した。
サマナ氏は、生活必需品部門と不動産部門を挙げ、これらが前年比増益率予測が最も低い部類に入ると指摘した。
アメリプライズ・フィナンシャルのチーフ市場ストラテジスト、アンソニー・サグリンベネ氏は「投資家にとって懸念されるのは収益成長がピークに近づいている点だ」と話す。
LSEGのデータに基づくと、AIブーム最大の受益分野の一つである米半導体企業の利益は、第2・四半期の約158%増に対し、第3・四半期は約136%増加したもよう。
独立系調査会社アーニングス・スカウトのニック・ライヒ最高経営責任者(CEO)氏は「業績予想修正の勢いは鈍化し始めている。AIインフラの構築は今も時速100マイルで進んでいるが、3カ月前は時速150マイルだった」と述べた。
投資家は、今回の決算発表シーズンにおいて、金利上昇が企業利益にどのような影響を与えるかにも目を配りそうだ。
前出のサマナ氏によると、公益部門のような多額の借り入れを行っている企業は危険にさらされている。