Sophie Yu Julie Zhu

[北京/香港 9日 ロイター] - 今年の中国国慶節休暇期間中(10月1─7日)の国内旅行1回当たりの平均支出額は前年比1.9%減の893.92元(133.51ドル)と、新型コロナウイルス流行に伴う規制で最も厳しかった時期に680.60元にまで落ち込んだ2022年以来の低水準となった。堅調な旅行需要が個人消費の広範な回復を後押しするという期待は打ち砕かれた。

9日に公表された政府データに基づきロイターが算出した。

中国では近年、長期化する不動産市場の低迷、賃金上昇の鈍化、雇用市場の軟調さが家計心理を圧迫しており、個人消費は依然として低迷が続いている。

方徳証券のシニアアナリスト、エイルサ・リャオ氏は「われわれの見解では、主な制約要因は消費意欲の欠如ではなく、収入や雇用の見通しに対する不確実性にある」と述べた。

連休中は映画チケットの売上も落ち込んだ。

国慶節の連休は通常、春節(旧正月)と並んで中国で最も興行収入が見込まれる時期の一つ。しかし、中国の映画業界分析プラットフォーム「猫眼」のデータによると、今年の興行収入は前年比36.6%減の11億6000万元にとどまり、14年以来の低水準となった。

その代わりに、中国の消費者は海外旅行を選ぶようになった。

今回の連休は昨年より1日短かったものの、多くの旅行者がこれを9月25日から27日にかけての中秋節の連休と組み合わせ、最大13日間の休暇を確保。旅行予約サイト、トリップ・ドット・コム・グループによると、同サイトを通じて予約された海外行きの航空券の半数以上が10月1日より前の出発便で、平均旅行日数は9日間を超えた。

また、7泊以上の海外ホテル宿泊の予約は前年比123%増となり、複数の目的地を巡る旅程の予約も84%増加したという。

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