話しているのは言語ではなく、数学

『ディスクロージャー・デイ』はある意味、「知ること」と「理解すること」の違いを軸に展開する。表面的には、秘密がもはや秘密ではない情報化時代の寓話だ。

有史以来、人間は国家や言語、知識と権力の有無といった境界線に分断されてきた。結果として、『ディスクロージャー・デイ』の人類は絶滅の危機にある。都市は炎に包まれ、ミサイルは発射態勢にあり、滅亡の足音が聞こえる。

そんな世界はたくさんだ! というわけで、宇宙人は2人の人間を選び、あらゆる言語を話したり理解したりする能力を授ける。

気象予報士のマーガレット・フェアチャイルド(エミリー・ブラント)はテレビの生放送中に、突然カカカカと喉を鳴らすような音を発する。ダニエルはその「言語」をたちまち理解する。ただしマーガレットが話しているのは珍しい言語ではなく、数学だ。

さらにマーガレットは、他人が口にしない心の声を聞き取れるようになる。不機嫌な警官に車を止められると、彼が初めての子育てに不安を覚えており、妻と口論したばかりであることを瞬時に悟る。

闇の組織ワーデックスを率いるノア・スキャンロン(コリン・ファース)についても同じ。冷酷なCEOが人知れず妻の死を悼んでいることが、マーガレットには分かる。

宇宙で最も強い力は感じる力