Holger Hansen

[ベルリン 1日 ロイター] - ドイツ政府が2026年と27年の経済成長率予測を引き上げたことが、関係者の話で1日分かった。イラン戦争による経済への悪影響が懸念したほど大きくないことが背景にある。

26年の成長率予測は1.3%、27年は1.1%に引き上げた。4月時点ではそれぞれ0.5%、0.9%を見込んでいた。28年については0.6%と予測している。

9月の州議会選挙では経済の低迷がメルツ首相にとって弱点となり、極右と極左が大きく躍進しただけに、景気回復は同氏にとって歓迎すべき動きとなる。

経済省は今月8日に新たな予測を正式に発表する。同省はコメントを控えた。

イラン紛争に伴う物価上昇や米国の関税政策による不透明感にもかかわらず、ドイツ経済は底堅さを示しており、第2・四半期の成長率は前期比0.3%となった。

回復をけん引しているのは、借り入れを財源とする政府のインフラ投資や軍備増強だ。

輸出も成長をけん引する見通しだ。関係者によると、政府は26年の輸出の伸びを3.7%と予測。その後、伸び率は27年に2.1%、28年に1.1%へ鈍化すると見込む。

<インフレは加速>

中東の戦争は、特にガソリンや軽油価格の高騰を通じたインフレという形で、多くの消費者に影響を及ぼしている。

関係者によると、政府はインフレ率が26年に2.7%、27年に3.0%に達した後、28年には2.2%に鈍化すると予測している。

ドイツ連邦統計庁が今週発表した9月の消費者物価指数(CPI)速報値は、欧州連合(EU)基準(HICP)で前年比3.3%上昇し、2023年12月以来の高水準となった。

メルツ政権は、イラン戦争で急騰した燃料価格に対応するため、10月から12月末までガソリンと軽油にかかる税金を1リットル当たり0.17ユーロ(0.20ドル)引き下げる。

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