[1日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は1日、国産の戦術弾道ミサイル「FP7」を初めて実戦で使用したと明らかにした。
通信アプリのテレグラムに「ウクライナの戦術弾道ミサイルFP7。初の実戦使用だ」と投稿。「成果に感謝する。次は生産だ」と述べた。
使用した場所や標的は明らかにしなかった。
ロシアはウクライナの標的への攻撃で弾道ミサイルを頻繁に使用しており、ウクライナは独自の戦術弾道ミサイル開発を防衛上の重要な要素と位置付けてきた。
今冬にロシアによる継続的な攻撃が予想される中、ウクライナにとって弾道ミサイルを効果的に迎撃する必要性が一段と高まっている。ウクライナのミサイル生産はロシアに大きく後れを取っている。
ゼレンスキー氏は今年に入って戦術弾道ミサイルの試験結果を高く評価し、軍による運用に向けて有望な結果が示されたと述べていた。
ウクライナの軍事アナリストはFP─7について、射程約200キロの短距離ミサイルだとしている。
製造元のファイア・ポイントによると、同ミサイルは今年立ち上がった欧州のミサイル防衛計画「フレイヤ」の一環として、弾道ミサイル迎撃用に開発されている。
軍事アナリストはFP7を米陸軍の戦術ミサイルシステム「ATACMS(エイタクムス)」になぞらえている。ATACMSは既にウクライナに供与されているが、ロシアの脅威に対抗するために開発が加速されたFP7はATACMSより大幅に安価だ。
ファイア・ポイントは最大射程850キロのミサイル「FP9」も開発しており、同社幹部によると年内に完成する見通し。
両ミサイルの配備により、ウクライナはロシアのミサイル発射拠点や生産施設を攻撃し、同国の戦争遂行を支えるインフラに圧力をかけることが可能になるとアナリストは指摘する。
ウクライナと西側の主要同盟国は7月、フレイヤ計画を推進するための防空連合の発足を発表した。同計画は、米国製の防空システム「パトリオット」に代わる、より安価なシステムを共同開発することを目指している。