David Lawder
[ミルウォーキー 1日 ロイター] - 欧州委員会のシェフチョビッチ委員(通商・経済安全保障担当)は1日、グリア米通商代表部(USTR)代表とディーゼル燃料の供給逼迫や価格高騰について協議し、欧州が価格引き下げに向けた協調的な取り組みを望んでいると伝えた。
シェフチョビッチ氏は、20カ国・地域(G20)貿易相会合で記者団に対し、ディーゼルの輸出を制限するいかなる措置も想定外であり、欧州の経済活動に悪影響を及ぼすと述べた。
ロイターはこれに先立ち、トランプ米政権がドイツとフランスに対し、世界的な燃料価格高騰の緩和に向け緊急用ディーゼル備蓄の放出を求め、応じない場合はディーゼル輸出の禁止措置が講じられる可能性があると伝えたと報じていた。
シェフチョビッチ氏は、グリア氏とこの話題について詳細には踏み込まなかったとした上で、欧州は昨年スコットランドのターンベリーで結ばれた貿易合意に基づき、米国産エネルギーを購入するという約束を既に上回って履行していると指摘した。
さらに、ディーゼルを巡る協議については「予期せぬ事態を避けるため、緊密に連絡を取り合うことを明確に決定した」と説明。その上で「欧州側には、協調的なアプローチを取り、解決策を見い出すという意向と強い志向があることを理解している。何よりもまず、大西洋を挟む米欧市民への供給を確保することが重要だと考えている」と述べた。
こうした中、ライト米エネルギー長官は1日、米FOXニュースに対し、欧州が緊急用ディーゼル備蓄を取り崩すことで、世界的な燃料価格の高騰緩和に貢献できると「強く確信している」との考えを示した。
「欧州も状況の改善に貢献できるはずだし、そうしてくれると強く確信している。収穫期と、冬季の暖房油需要期を迎える今こそ、ディーゼル備蓄を協調して放出する時だ。今こそ市場により多くのディーゼル燃料を供給する時であり、その備蓄は既に存在している」とし、「近いうちに明るいニュースが届くと思う」と述べた。