Indradip Ghosh
[ベンガルール 1日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめたユーロ圏の9月の製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は52.9で、8月の52.7から上昇し、2022年5月以来の高水準となった。速報値の52.7も上回った。
上昇は3カ月連続。堅調な需要が新規受注と生産を押し上げた。PMIは50を上回れば景況拡大を、下回れば悪化を示す。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのチーフビジネスエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「機械や設備などの投資財に対する需要の高まりにけん引されている。これら資本財の生産は5年前のコロナ禍後の回復期以来見られていないペースで伸びている」と指摘。「これは特にAI(人工知能)や防衛関連機器に対する需要の高まりを反映している」と述べた。
成長は全域にわたり、オランダがけん引役に。ドイツは堅調な伸びを記録した一方、フランス、イタリア、スペインでの拡大は緩やかなものにとどまった。
新規受注は22年初頭以来最も速いペースで拡大。4年半余りぶりの高い伸びとなった輸出が寄与した。
生産サブ指数は55カ月ぶりの高水準となる53.6まで上昇。これにより景気信頼感は2月以来の高水準まで上昇した。
8月に3年以上にわたる人員削減局面に終止符を打った製造業は、9月に採用を拡大。とはいえ、そのペースは緩やかだ。
一方、物価の上昇が回復を脅かす可能性がある。9月は投入価格と産出価格の両方の上昇ペースが加速し、インフレ圧力の増大を示唆している。
ウィリアムソン氏は「消費財への需要は引き続き低下している。生活費の上昇が家計支出の足かせとなっている。投入コストと販売価格の両方が再び加速して上昇している状況は懸念材料であり、欧州中央銀行(ECB)による追加利上げへの憶測をあおるだろう」と語った。