Kalea Hall
[デトロイト 29日 ロイター] - 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は小型電気自動車(EV)「ボルト」の生産を、連邦政府のEV向け支援打ち切り前に設定していた当初の計画よりも約75%削減している。全米自動車労働組合(UAW)のドンテイ・ウィルソン支部長が28日、ロイターに明らかにした。
ウィルソン氏によると、ボルトを生産しているカンザスシティー近郊の工場では、来年第1・四半期に生産が終了するまでボルトを合計約3万5000台生産するペースだという。同工場では当初、ボルトを約15万台生産する見通しだったと説明した。
GMは声明で、ボルトの生産についてコメントを控え、「当社は市場の動向と顧客の需要を継続的に検証している」と述べるにとどめた。
この生産縮小は、トランプ政権や共和党議員がEVへの連邦補助金を撤回するために講じた複数の政策措置を受けて、自動車メーカー各社がEV計画を縮小している実態を浮き彫りにしている。2025年9月にEV購入者向けの7500ドルの税額控除措置が廃止された後、EVの販売台数は急減した。
GMは2016─23年にボルトの旧型モデルを販売していた。今年初旬に2万7600ドルからの価格で発売した新型モデルを手頃な価格の選択肢としてアピールしている。ボルトの今年1─8月の販売実績は4224台。GMはこれを「限定生産」モデルとしているが、販売終了時期については明らかにしていない。
GMは現在も十数車種のEVを生産しているが、一部の工場はガソリンエンジン車生産向けに改修している。同社は25年第2・四半期以降、EV関連費用として109億ドルを計上し、他社と同様にEVへの巨額投資を縮小している。