[29日 ロイター] - 米格付け会社S&Pグローバルは30日、インドのタタ・グループの持ち株会社であるタタ・サンズの経営トップ交代や上場が実現したとしても、グループ企業各社の格付けに直ちには影響しないとの見方を示した。財務方針の変更は段階的に進む可能性が高いとしている。

タタ・グループの慈善信託であるタタ・トラストと経営陣の間では、タタ・サンズのN・チャンドラセカラン会長の再任や上場を巡って意見が対立している。

タタ・トラストは、タタ・サンズが上場を回避できる可能性のある組織再編案を提案している。これに先立ち、インド準備銀行(中央銀行、RBI)は、同社が大手ノンバンク金融会社の地位返上を求める申請を却下していた。

S&Pは、格付け対象となっているグループ企業は独立した専門経営陣によって運営されていると指摘した。一方で、タタ・サンズは引き続きグループ各社の戦略に影響力を持っているとした。

S&Pは現在、タタ・スチール、タタ・モーターズ、タタ・パワー、タタ・パワー・リニューアブル・エナジー、タタ・キャピタルの格付けを「BBB」、見通しは「安定的」としている。一方、タタ・モーターズ・パッセンジャー・ビークルズの格付けは「BBB」、見通しは「ネガティブ」、ジャガー・ランドローバーの格付けは「BBBマイナス」、見通しは「ネガティブ」に設定している。

S&Pは、タタ・サンズが通常の形で上場した場合、短期的には信用力への影響は中立的との見方を示した。

長期的には、上場によって一般株主の保有比率が高まることで、資本配分や株主還元、さらに経営基盤が弱いグループ企業への支援に対する監視が強まる可能性があると指摘した。その結果、グループ内支援に関する評価に影響を及ぼす可能性があるとしている。

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