Noriyuki Hirata
[東京 30日 ロイター] - TDKと太陽誘電の株価が急伸している。両社は29日、最先端の電子部品の共同開発で業務提携すると発表し、好感する動きが先行している。関東勢同士の組み合わせとなることから、関西の村田製作所の対抗軸になるとの見方もある。
TDKの株価は前日比で一時5.0%高の3066円に上昇。太陽誘電は一時9.1%高の9955円に上昇している。データセンターやフィジカルAI(人工知能)向けに積層セラミックコンデンサー(MLCC)などの需要が高まる中、技術と経営資源を持ち寄り、安定供給の態勢を整える。将来的な資本提携の可能性も探る。
岩井コスモ証券の斉藤和嘉シニアアナリストは「村田製作所に対抗し得る勢力になる可能性があり、東西対抗の構図が鮮明になる」と指摘する。TDKと太陽誘電の2社は補完関係にあり、協力することで競争優位性が高まりそうだという。
例えばMLCCの分野では、太陽誘電はデータセンターで用いられるパッケージ基板用の小型高性能タイプに、TDKはパワー半導体向けに強みがあるとされるほか、規模が相対的に小ぶりな太陽誘電が大規模投資するような場合、TDKが後ろ盾になるかもしれないと斉藤氏は指摘している。