[ワシントン 25日 ロイター] - 米商務省が25日発表した8月の耐久財受注は、民間設備投資の先行指標とされるコア資本財(非国防資本財から航空機を除く)の受注が前月比1.6%増加した。ロイターがまとめたエコノミスト予想(0.5%増)を上回る伸びとなり、人工知能(AI)関連インフラの構築を背景に、企業の設備投資が今四半期も堅調に拡大していることを示唆した。
7月は0.6%増と、速報値の変わらずから上方改定された。
8月は前年同月比では10.6%増加した。
項目別の受注は、電気機器・家電・部品が1.1%増と伸びを主導した。コンピューター・関連製品は1.5%急増し、前年同月比では20.1%増となった。通信機器は0.3%増、前年同月比では35.8%急増した。
機械は1.1%、一次金属は1.2%それぞれ増加。一方、金属加工品は1.3%減少した。
自動車・部品は0.6%減。民間航空機は4.3%減となった。米航空機大手ボーイングのウェブサイトによると、8月の航空機受注数は15機。7月は38機だった。
非国防資本財の受注は1.2%増加した。
耐久財受注全体は7月の0.9%増から8月は横ばいとなった。輸送機器の受注が0.6%減少したことが重しとなった。耐久財受注はトースターから航空機まで3年以上使われるモノを指す。
8月のコア資本財の出荷は0.6%増。7月は1.4%増だった。
非国防資本財の出荷は1.3%減となった。
企業の設備投資は、AI関連の積極的な投資に支えられ2四半期連続で2桁の伸びを記録しており、製造業および経済全体を下支えしている。ただエコノミストらは、原油価格や金利、米長期債利回りの上昇を背景に、特にAIと関連の薄い分野の製造業が減速する可能性があると警鐘を鳴らしている。
FWDBONDSのチーフエコノミスト、クリストファー・ラプキー氏は「AI投資ブームは本物であり、経済全体をけん引している」と指摘。その上で「唯一のリスクは、いずれ全ての設備投資とデータセンターの建設が完了し、このAIバブルが膨張し切った後の成長要因が不透明であることだ。投資支出は成長の加速要因と見なされているが、いずれ終わりは必ず来る」と述べた。