Byron Kaye Christine Chen

[シドニー 25日 ロイター] - 米オープンAIの人工知能(AI)エージェントによる不正侵入を受け、オーストラリアはAI規制を強化する方向だ。同国政府は2027年にAIに特化した法律を施行する準備を進めている。アルバニージー首相は、「法執行面および立法面で取り得る対応」を検討していると述べた。

オーストラリアは既に、オープンAIとアンソロピックに対し、モデルの学習で著作権法の適用免除を認めず、同国の著作権者とライセンス契約を先に交渉するよう求めている。専門家によると、この方針は恐らく維持される。

オーストラリア政府は今後、AI企業に責任がある侵害について報告を義務付けるため、プライバシー法を改正する可能性がある。また、国家安全保障の維持に向け、一般向けウェブサイトの安全性試験にAI企業の協力を求めることも想定される。

テクノロジー政策デザイン研究所のエグゼクティブディレクターで、国連におけるオーストラリアの前サイバー交渉責任者であるジョハナ・ウィーバー氏は、米国の反発に直面しながらもテクノロジー規制を進めてきたオーストラリアは、より良いAIの安全策を求める国際的な取り組みを主導できる立場にあると述べた。

今回の不正侵入は、オープンAIとアンソロピックの同国でのデータセンター関連契約にも影を落としそうだ。

まだ州当局の認可は降りていない。また、地域社会への恩恵、住民の理解・信頼といった、ソーシャルライセンスも課題となる。

シドニー大学AI・信頼・ガバナンスセンターの研究者、ロブ・ニコルズ氏は、「ソーシャルライセンスに対する支持を、もう少し上の段階まで高める必要がある」とし、「データセンターの近隣住民全員の電気料金を200ドル引き下げる、と言うだけでは不十分だ。むしろそれは最低限の条件であるべきだ」と語った。

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