Sabine Siebold

[24日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)のグリンケウィッチ欧州連合軍最高司令官(米空軍大将)は24日、ロイターの電話インタビューで、ロシアとの関連が疑われる一連の破壊工作やその他の事案を受けて、NATOは情報共有を強化していると明らかにした。

グリンケウィッチ氏は、ドイツのライプチヒ・ハレ空港へのドローン攻撃未遂や、ロシアのフリゲート艦がデンマーク軍ヘリコプターに向けてフレア(火炎弾)を発射した事案など、ここ数週間に発生した一連の問題について「懸念すべきことだ」と語った。

ただ同氏は「しかしわれわれは、歴史上最も強力な同盟として、このリスクに対処するために必要な手段と仕組みを備えているという点で、冷静になるとともに自信を持つべきだ」と語った。

ロシアによるNATO加盟国への限定的な攻撃のリスクについて、同氏はNATOがそうした事態に十分備えていることを強調した上で、「起こる可能性は低いが、排除することはできない」と述べた。

ロシア政府は、ハイブリッド戦争やNATO加盟国での破壊工作などへの関与を繰り返し否定している。

グリンケウィッチ氏は、米バージニア州ノーフォークのNATO統合軍司令部で行われる司令官交代式典に向かう途中、電話でロイターの取材に応じた。同式典では、米海軍の高官に代わり英国陸軍の高官が司令官に就任する。

ノーフォーク司令部の指揮権を欧州出身の司令官に引き継ぐ措置は、トランプ米大統領が欧州各国に対し、自らの安全保障により大きな責任を負うよう求めていることに沿った、より広範な組織再編の一環だ。

この再編では、NATOナポリ統合軍司令部の指揮も欧州出身の司令官が担うことになる。

グリンケウィッチ氏は、欧州がより大きな役割を担う中でも、米国はNATOに対して「重要ではあるが、より限定的な能力」を引き続き提供していくと強調した。

また、欧州にどれだけの米軍兵力が残るのか、あるいはどのような能力が移転される可能性があるのかについて、「あらかじめ決まった結論はない」と語った。欧州には現在、約8万人の米軍兵士が駐留している。

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