Harshita Mary Varghese
[24日 ロイター] - 米アカマイ・テクノロジーズは24日、人工知能(AI)開発企業アンソロピックと総額116億ドルのクラウドサービス契約を締結した。アンソロピックにアカマイ株の最大5%を取得できるワラント(新株予約権)を付与する内容も含まれ、アカマイの株価は時間外取引で22%急騰した。
今回の契約により、急成長するAI企業の1社から長期的な確約を得た。アカマイが今年発表した複数年のクラウドインフラ契約は顧客全体で28億ドルを超えており、今回の契約によってさらに増加する。
契約期間は7年間。アンソロピックはワラントにより、シリーズB株を1株当たり111.33ドルで購入する権利を得る。これはアカマイの普通株式約770万株に転換される。
新規株式公開(IPO)を計画するアンソロピックは、計算能力の拡大と、より高性能なモデルの訓練・運用に必要なインフラの確保を積極的に進めており、クラウド事業者やデータセンター事業者との間で数十億ドル規模の契約を相次いで結んでいる。
イーマーケターのアナリスト、ジェイコブ・ボーン氏は「自律型AIの潜在的な悪影響を巡る懸念が高まっているものの、計算負荷の高まる自律型AIの処理を支えるため、インフラ投資は今後も拡大し続けるだろう」と指摘。株式取得の可能性については「AI主導のクラウド需要の持続性に対する信任投票と見なせる」と述べた。
ワラントのうち、アカマイの発行済み普通株式の約2%に相当する部分は、アンソロピックによる116億ドルのコミットメントに連動する。残る3%は、両社が契約規模をさらに最大90億ドル拡大した場合に権利が確定する。
アカマイによると、当初のコミットメントに関連する設備投資総額は約55億ドルと見込まれる。