<為替> ドルが円やユーロなどの主要通貨に対し上昇し、対円では一時9月2日以来のドル高/円安水準となる158.98円を付けた。米連邦準備理事会(FRB)当局者によるタカ派的な発言を受けて追加利上げ観測が強まったことに加え、堅調な米経済成長への期待を背景に米国債利回りの上昇が続いていることでドル買いが進んでいる。 終盤の取引でドル/円は0.32%高の158.82円。 片山さつき財務相はこの日、7月の日米協調為替介入を支えた基本原則はなお維持されているとの認識を示したものの、先週の日銀利上げを受けても金融引き締めペースの加速につながるとの見方は広がらず、市場心理は引き続き不安定な状態にある。 日銀は17─18日の金融政策決定会合で政策金利を1.25%に引き上げたものの直後に円安が進み、関係筋によると日銀は18日、為替介入の準備段階とされる「レートチェック」に踏み切っていた。 米国では企業活動の拡大と物価圧力の高まりを示す経済指標を受け、この日も国債利回りが上昇。30年債利回りは2004年6月以来、10年債利回りは約20年ぶりの高水準を付けた。この日は、イエメンの親イラン武装組織フーシ派によるサウジアラビアに対するミサイル攻撃を受け原油価格が再び上昇。インフレ懸念の高まりにつながっている。 FRBは15─16日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%ポイントの利上げを決定。利上げは2023年7月以来3年2カ月ぶりで、FOMCに合わせて公表された金利・経済見通しでは年内に少なくともあと1回の利上げ実施が示唆された。 FOMC後、複数のFRB当局者がインフレ鈍化が進まなければ追加利上げの可能性があるとの認識を表明。この日はフィラデルフィア地区連銀のポールソン総裁がインフレ率をFRBが目標とする2%に戻すには追加利上げが必要になる可能性があるとの見方を示したほか、クリーブランド地区連銀のハマック総裁はインフレ圧力はなお高く、この状況が長引けばインフレ率を目標水準に押し下げることが難しくなると述べた。 CMEフェドウオッチによると、FRBが10月27─28日の次回FOMCで少なくとも0.25%ポイントの利上げを決定する確率は68.6%。1週間前の55.4%から上昇した。 FXストリート(ニューヨーク)のシニアアナリスト、ジョセフ・トレビサーニ氏は「2年債利回りは2008年の金融危機以降のレンジ上限にあり、30年債利回りは22年ぶりの高水準、10年債利回りも19年ぶりの高水準にある。外為市場参加者にとっては、これ以上の説明は必要ないだろう」とし、「FRBは今回の原油高は供給ショックによるものと理解しており、その影響をある程度見極めようとしている。FRBは第3・四半期の経済成長見通しに注目している」と述べた。 終盤の取引で主要6通貨に対するドル指数は0.15%高の101.28。上昇は4営業日連続で、一時は101.39と、7月29日以来の高水準を付けた。 ユーロ/ドルは0.07%安の1.1372ドル。一時は1.1358ドルに下落し、7月28日以来の安値を更新した。 ドルはスイスフランに対し0.34%高の0.828スイスフラン。一時は0.8296スイスフランに上昇し、2025年5月以来の高水準を付けた。スイス国立銀行(中央銀行)はこの日、予想通り政策金利を0%に据え置いた。足元でスイスフランが軟化する中、為替市場への介入は「必要に応じて」行うとし、従来より姿勢を軟化させた。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 国債利回りが上昇し、30年債利回りは一時2004年以来の高水準を付けた。連邦準備理事会(FRB)当局者らが高インフレ抑制に向けた追加利上げの必要性に言及したことが背景にある。 この日は、米フィラデルフィア地区連銀のポールソン総裁やニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が、さらなる利上げが必要となる可能性が高いとの見解を示した。nL6N45G0X6 nL6N45G0MH CMEグループのフェドウォッチによると、トレーダーは現在、10月の次回連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利上げ確率を約70%と見ている。23日終盤時点では66%だった。 23日の5年債入札が低調だったことも、利回り上昇に拍車を掛けた。24日は、7年債入札後も利回りが総じて高い水準を維持した。 コネティカット州ウェストポートに拠点を置くウェルススパイア・アドバイザーズのシニアバイスプレジデント、オリバー・パーシェ氏は「FRBが0.25%、あるいは0.5%の追加利上げを行うことは疑わないが、それでも市場が織り込む水準には追い付いていない」と述べた。 米財務省が、市場の流動性を支えるための継続的な国債買い戻しの一環で、20・30年債を40億7800万ドル分買い戻したと発表した後、30年債利回りの上昇幅はわずかに拡大した。このオペでは、104億6800万ドル相当の国債が売り出された。同省は最大60億ドル相当の国債を買い戻す方針を明らかにしていた。 30年債利回りは終盤7ベーシスポイント(bp)上昇の5.472%。一時5.5016%と、2004年6月以来の高水準を付けた。 指標となる10年債利回りは7.1bp上昇の5.185%。一時5.2251%と、19年ぶりの高水準を更新した。 7年債利回りは終盤5.133%に上昇した。 FRBの金利見通しに連動しやすい2年債利回りは1.9bp上昇の4.914%。 景気見通しの指標とされる2年債と10年債の利回り格差は26.9bpだった。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> S&P総合500種がほぼ横ばいで取引を終えた。中東情勢の不透明感から原油価格と米国債利回りが上昇する中、マイクロソフト が軟調な一方、 メタ・プラットフォームズが値上がりした。 S&P総合500種とナスダック総合は取引時間中の安値から持ち直した。米国とイランがニューヨークで続けている協議で、イランがホルムズ海峡を開放し米国が対イラン経済封鎖を解除するという、段階的な戦闘終結への道筋が模索されているとロイターが報じたことが背景にある。 原油市場では北海ブレント先物が3%超上昇。イエメンの親イラン武装組織フーシ派によるサウジアラビアへのミサイル攻撃を受け、供給混乱への懸念が再燃した。 USバンク・ウェルス・マネジメントのシニア投資ディレクター、ビル・ノーシー氏は「現在われわれが一つの大きな材料に直面しているという見方を強めるものだ」とし、「原油とインフレ、それが金利に与える影響、さらに金利が資本市場全体に与える影響だ 」と述べた。 ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は24日、インフレリスクを抑制するために、連邦準備理事会(FRB)が年末までに再び利上げを行う必要があるかもしれないと考えるのは「妥当」だと述べた。 S&P500の主要11業種のうち8業種が下落し、素材や主要消費財の下げが目立った。 人工知能(AI)関連の主要銘柄はまちまちで、マイクロソフトが0.5%安、ブロードコムが1.3%安となる一方、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は2.4%上昇した。 メタは4.5%高。同社は前日、新たなAIエージェント「ミューズ」 を利用するための小型端末「メタ・チャーム」を発表した。 オラクルは3.5%下落。ニューメキシコ州のデータセンター開発を手がけるブルー・アウル傘下企業に「不可抗力」を通知したと報じられたことが響いた。ブルー・アウルも下落した。 MGMリゾーツは11%急落。富豪のバリー・ディラー氏率いる米メディアのピープルが買収計画を撤回したことが響いた。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> FRBの利上げ観測が強まる中、原油価格の上昇やドル高を背景に下落した。12月限の清算値は0.5%安の1オンス=4298ドル。現物は1800GMT(米東部時間午後2時)時点で0.5%安の4265.50ドル。一時9月16日以来の安値を記録した。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 米国時間の原油先物は、約3%上昇し1週間ぶりの高値を付けた。フーシ派によるサウジアラビアへのミサイル攻撃を受けて供給混乱への懸念が再燃した。 取引は不安定で、米国とイランがホルムズ海峡の再開について協議していると報じられたのを受け、価格は取引時間中の高値から後退した。 清算値は、北海ブレント先物が3.52ドル(3.4%)高の1バレル=106.60ドル。米WTI先物は2.45ドル(2.7%)高の94.61ドル。取引時間中の高値では、両限月ともに約5%上昇していた。 イエメンの親イラン武装組織フーシ派は24日、サウジアラビアの首都リヤドの「重要目標」と、紅海沿岸都市ヤンブーにある国営石油会社サウジアラムコの施設をミサイルと無人機(ドローン)で攻撃したと表明した。 サウジ主導の連合はこの日、フーシ派が24日に発射した弾道ミサイル6発を迎撃し、南部タイフと紅海沿岸のヤンブー地区への攻撃を阻止したと明らかにしていた。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 158.83/158.

88

始値 158.74

高値 159.03

安値 158.61

ユーロ/ドル NY終値 1.1379/1.13

82

始値 1.1373

高値 1.1391

安値 1.1360

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 94*21.5 5.4894

0 %

前営業日終値 95*29.0 5.4020

0 %

10年債(指標銘柄) 17時05分 95*17.0 5.2083

0 %

前営業日終値 96*07.5 5.1140

0 %

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*22.7 5.0662

5 %

前営業日終値 99*31.3 5.0050

8 %

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*21.1 4.9305

3 %

前営業日終値 99*23.2 4.8950

5 %

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 51349.98 -161.61 -0.31

前営業日終値 51511.59

ナスダック総合 26939.37 +3.34 +0.01

前営業日終値 26936.04

S&P総合500種 7704.13 -1.90 -0.02

前営業日終値 7706.03

COMEX金 12月限 4298.0 ‐20.4

前営業日終値 4318.4

COMEX銀 12月限 6400.2 ‐96.2

前営業日終値 6496.4

北海ブレント 11月限 106.60 +3.52

前営業日終値 103.08

米WTI先物 11月限 94.61 +2.45

前営業日終値 92.16

CRB商品指数 423.3242 +3.5797

前営業日終値 419.7445

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