[ニューヨーク 24日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが円やユーロなどの主要通貨に対し上昇し、対円では一時9月2日以来のドル高/円安水準となる158.98円を付けた。米連邦準備理事会(FRB)当局者によるタカ派的な発言を受けて追加利上げ観測が強まったことに加え、堅調な米経済成長への期待を背景に米国債利回りの上昇が続いていることでドル買いが進んでいる。
終盤の取引でドル/円は0.32%高の158.82円。 片山さつき財務相はこの日、7月の日米協調為替介入を支えた基本原則はなお維持されているとの認識を示したものの、先週の日銀利上げを受けても金融引き締めペースの加速につながるとの見方は広がらず、市場心理は引き続き不安定な状態にある。
日銀は17─18日の金融政策決定会合で政策金利を1.25%に引き上げたものの直後に円安が進み、関係筋によると日銀は18日、為替介入の準備段階とされる「レートチェック」に踏み切っていた。
米国では企業活動の拡大と物価圧力の高まりを示す経済指標を受け、この日も国債利回りが上昇。30年債利回りは2004年6月以来、10年債利回りは約20年ぶりの高水準を付けた。この日は、イエメンの親イラン武装組織フーシ派によるサウジアラビアに対するミサイル攻撃を受け原油価格が再び上昇。インフレ懸念の高まりにつながっている。
FRBは15─16日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%ポイントの利上げを決定。利上げは2023年7月以来3年2カ月ぶりで、FOMCに合わせて公表された金利・経済見通しでは年内に少なくともあと1回の利上げ実施が示唆された。
FOMC後、複数のFRB当局者がインフレ鈍化が進まなければ追加利上げの可能性があるとの認識を表明。この日はフィラデルフィア地区連銀のポールソン総裁がインフレ率をFRBが目標とする2%に戻すには追加利上げが必要になる可能性があるとの見方を示したほか、クリーブランド地区連銀のハマック総裁はインフレ圧力はなお高く、この状況が長引けばインフレ率を目標水準に押し下げることが難しくなると述べた。
CMEフェドウオッチによると、FRBが10月27─28日の次回FOMCで少なくとも0.25%ポイントの利上げを決定する確率は68.6%。1週間前の55.4%から上昇した。
FXストリート(ニューヨーク)のシニアアナリスト、ジョセフ・トレビサーニ氏は「2年債利回りは2008年の金融危機以降のレンジ上限にあり、30年債利回りは22年ぶりの高水準、10年債利回りも19年ぶりの高水準にある。外為市場参加者にとっては、これ以上の説明は必要ないだろう」とし、「FRBは今回の原油高は供給ショックによるものと理解しており、その影響をある程度見極めようとしている。FRBは第3・四半期の経済成長見通しに注目している」と述べた。
終盤の取引で主要6通貨に対するドル指数は0.15%高の101.28。上昇は4営業日連続で、一時は101.39と、7月29日以来の高水準を付けた。
ユーロ/ドルは0.07%安の1.1372ドル。一時は1.1358ドルに下落し、7月28日以来の安値を更新した。
ドルはスイスフランに対し0.34%高の0.828スイスフラン。一時は0.8296スイスフランに上昇し、2025年5月以来の高水準を付けた。スイス国立銀行(中央銀行)はこの日、予想通り政策金利を0%に据え置いた。足元でスイスフランが軟化する中、為替市場への介入は「必要に応じて」行うとし、従来より姿勢を軟化させた。
ドル/円 NY終値 158.83/158.88
始値 158.74
高値 159.03
安値 158.61
ユーロ/ドル NY終値 1.1379/1.1382
始値 1.1373
高値 1.1391
安値 1.1360