[国連 24日 ロイター] - イスラエルのネタニヤフ首相は24日、国連総会の一般討論演説で、中東地域におけるイスラエルの行動を擁護した。トランプ米大統領については「これ以上のパートナーはいない」と述べ、謝意を示した。
イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの攻撃を受け、国際的な孤立が深まる中、ネタニヤフ首相が演壇に立つと、会場にいた多数の外交官や各国代表が抗議の意思を示して退席した。同首相は退席者を「道徳的な臆病者」と非難し、「イスラエルは、まさにこの場を去った国々の多くを守っている」と主張した。
演説では、イスラエルの安全保障を巡り「われわれは勝つ。ほかに選択肢はない」と述べ、国家防衛を継続する姿勢を強調した。
また、自身を「戦争犯罪者」と呼んだニューヨーク市のマムダニ市長を非難し、パレスチナのイスラム組織ハマスの戦闘員を支援していると主張。さらに、欧州の指導者らが「反ユダヤ主義の暴徒」に屈したと批判したほか、カタールとトルコがイスラエルに関する虚偽の情報を広めていると非難した。
マムダニ市長については、「私がここに来るのを止めようとした。私を黙らせようとした。しかし、私を黙らせることはできない。真実を黙らせることはできない」とし、「単純な真実がある。イスラエルはジェノサイド(集団虐殺)を行っていない。イスラエルはジェノサイドを防いだのだ」と主張した。
さらに、「わが国と勇敢な兵士たちについてうそを広めている者たち、この議場にいる者であれ、反ユダヤ主義的なニューヨーク市長の事務所にいる者であれ、私はこう言いたい。恥を知れ」と述べた。
ネタニヤフ氏の苦戦が予想されるイスラエル総選挙まで5週間を切る中、ネタニヤフ首相の演説は約40分に及び、選挙運動を思わせる内容となった。
また、トランプ大統領への謝意を示したものの、今回の訪米でトランプ大統領との首脳会談は予定されていない。
こうした中、ニューヨークの国連本部周辺には数百人の抗議者が集まり、「イスラエルへの武器供与をやめろ」などと叫んだほか、道路を封鎖するなどして警察に拘束された。