Angelo Amante
[ローマ 23日 ロイター] - イタリア上院は23日、原子力発電の再開に向けた政府計画を最終承認した。原子炉閉鎖が決まった1987年の国民投票から約40年ぶりに脱原発路線から転換する。
政府は、技術と安全性の進歩により、国民投票の結果は時代遅れになったと主張。先進モジュール炉を導入し、産業の脱炭素化とエネルギー安全保障の強化につなげたい考えだ。
メローニ首相率いる右派政権は、中東での紛争を発端とするエネルギー価格の急騰から経済を守ろうとしており、エネルギーの海外依存を減らすことを目指している。
ピケットフラティン・エネルギー相は採決後、「持続可能な原子力は、再生可能エネルギー源と並んで、イタリアを安全で自立した競争力のある国にする」と強調した。
原発問題を巡っては、イタリア国民の間で意見が分かれている。調査会社デモポリスが6月に実施した世論調査では、51%が原発の再開を支持したものの、大多数は自宅近くに原発が建設されることには反対した。