Dan Catchpole Tim Hepher
[シアトル 23日 ロイター] - 米ボーイングが中国から新たな航空機発注を確保するとの期待が、24日の米中首脳会談を前に後退している。事情に詳しい関係者2人が23日に明らかにした。交渉はなお流動的だという。
関係者によると、ボーイングは当初、数百機の追加購入に関する新たな確約を得ることを期待していたが、代わりに今年5月に合意された200機の購入契約を完了させることに注力している。
トランプ米大統領と中国の習近平国家主席による前回の北京での首脳会談に合わせてまとまった同暫定合意により、ボーイングは中国向け旅客機の受注競争に復帰した。
5月の首脳会談前にはボーイングと米中当局者は最大500機の取引について協議していた。
5月の首脳会談後、ボーイングのケリー・オルトバーグ最高経営責任者(CEO)は、予想を下回る200機の合意は受注の「最初の一部」であり、中国市場の再開こそが真の成果だと述べた。
投資家や航空業界のアナリストは、24日の首脳会談で新たな大型発注があると予想していたが、オルトバーグ氏は先週、その期待を後退させた。
航空宇宙コンサルティング会社エアロダイナミック・アドバイザリーのマネジングディレクター、リチャード・アブラフィア氏は「200機の受注を守れれば勝利だ」と述べた。
戦略国際問題研究所(CSIS)の中国専門家スコット・ケネディ氏は、今回の首脳会談では新たな旅客機の商談をまとめることは最優先事項ではないと指摘。米中当局者は、貿易休戦の延長や、人工知能(AI)の安全策、台湾への武器売却、大豆やレアアース(希土類)の輸出を巡る取引に関する協議により重点を置いていると述べた。