John Irish
[国連 22日 ロイター] - フランスのマクロン大統領は22日、パレスチナ自治区ガザで和平を実現したとするトランプ米大統領の主張を退け、同地区では人道回廊が一つも再開されていないと述べた。
来年5月に退任するマクロン氏は、国連総会で最後の一般討論演説に臨んだ。その中で、世界は誰もが恥ずべき光景を目の当たりにしていると述べ、トランプ氏がガザ和平計画を外交上の勝利として誇示していることを非難した。
「1年前、まさにこの議場で十数カ国がパレスチナを国家承認した。『承認は単なる紙切れだ、現実を見よ』という一部の冷笑的な声も耳にする」と拳で演壇をたたきながら述べた。
「しかし、ガザを前に行動しないままでいるなら、われわれにどんな信頼性があるというのか。和平と称するものを誇る者もいる。だが、その和平は1秒たりとも人道支援へのアクセスを再開させていない。われわれ全てが恥じるべきこの光景を、ただ傍観していてよいのか」と問いかけた。
マクロン氏の批判に対し、ホワイトハウスのケリー報道官は「トランプ大統領はイスラエルとイスラム組織ハマスの戦争を終結させ、生存していた人質全員を解放し、死亡した人々の遺体を遺族の元に返し、現在はガザ和平のための20項目計画の実施を主導している」と反論。「他者が口先だけで論じている間に、大統領はこの複雑な問題に真正面から取り組んだ。この地域の平和と安定のために、これほど尽くした人物は他にいない」と述べた。