ALTNVのみに感染した患者が最も多く訴えるのは、疲労感や消化器の問題などの症状で、血小板が減少したり、組織の炎症や損傷を示す肝酵素値が上昇したりすることもある。しかしそうした患者は完全に回復している。
だが、ALTNVとDBVに重複感染すると様相は一変する。
DBVのみの感染だった場合、呼吸器症状を発症する患者は38%だったのに対し、ALTNVとの重複感染では61%に跳ね上がり、腎機能障害も増えていた。重複感染が確認された38人のうち7人は死亡。致死率は18.4%に上った。
「医師が最も懸念しているのは、両方のウイルスに同時に感染した場合だ。そうなると腎不全や呼吸器系の問題が発生する」とエバンズは指摘する。「こうした重複感染の症例では死亡率が上昇する。憂慮すべき事態だ」
研究チームはいずれもダニが媒介するALTNVとDBVの重複感染について、「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)が流行する地域では、こうしたウイルスを区別して診断する必要があることが浮き彫りになった」と強調している。
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